三菱 HV-7000の修理2024年12月28日 22:20

Mitsubishi HV-7000
三菱 ポータブルVHSデッキ HV-7000

40年ぐらい前でしょうか?
当時ビデオカメラは、このデッキを担いでカメラを繋いで撮ってました。
スマホの現代では考えられませんね。

久しぶりに、恐らく20数年ぶり?に引っ張り出してみました。
どうせなので、まだ動くのか? 試してみました。

まず、ヘッド周りをクリーニング、ピンチローラーは白カビが発生して
いましたが、幸いゴムは原型を留めておりました。

そして通電してみましたが、案の定、うんともすんとも…

結局、電源回路のコンデンサの交換で入る様になりましたが、テープを
入れようにもイジェクトが出来ません… 問題山積です。

まぁ、直しても仕方ないし、このまま放置かな。

NEC PC-9801NCの修理2024年08月31日 22:16

PC9801NC-IB
NEC PC-9801NC 98NOTEカラー
その昔、中古で購入した物ですが、画面が映らなくなってしまいました。
バックライトが全く点きません!

実は過去に本体(マザーボード側)はコンデンサーの劣化で
起動しなくなったりして、何度か修理しているのですが、
液晶側は確認していませんでした。

やはりコンデンサーが原因の様です。
インバーター回路上のコンデンサーが液漏れを起こしていました。

しかし・・・
コンデンサーを交換しても直らず、よく見ると周辺が腐食していて、
詳しく調べたところ、隣にあったIC μPC494GS が壊れていました。

ICの交換で、バックライトは点く様になりました。が、
表示は真っ黒!

起動時の「ピポッ」という音は鳴るので、システムは問題ないと
思うのですが・・・ んー、何処が原因か。

本体側か、液晶側か・・・ 手強いです。


*追記
原因は、液晶パネル(NL6440AC30) の基板でした!
ここにも電解コンデンサーが8個あり、全てダメになってました。
しかもショートした様で、三端子レギュレータ(78L08)が壊れてました。
コンデンサーとレギュレータの交換で、無事映る様になりました。

心配していたビネガーですが、このパネルでは発症してないのかな?
と思うくらい表面は綺麗です。ですが、横から見ると真ん中が白く
なっています。正面からは殆ど気になりません。
作りが良いのでしょうか?

これで完全復活!と思いきや、新たな問題が!
今度はキーボードが打てなくなる症状が、稀ですが出る様に・・・
古くなると色々と出ますね。

SONY TCD-D8の修理2022年11月28日 22:47

SONY TCD-D8 基板
ソニーのポータブルDATレコーダー。
電源入れても「ギーコ、ギコ」とリセット?動作を繰り返すだけ。
小型であるが故にメカ的な故障が多い機種ですが、今回はメカではなく
電源回路の故障でした。

写真の赤枠の下にDC-DCコンバーター回路があるのですが、出力が変でした。
隣にあるコンデンサの液漏れが原因で、回路が壊れた様です。
この回路で、入力電源から4V と8V を作っています。
(ちなみに各端子、正常時の電圧を黄色で記しています)

調べてみると、DCコンバータ内のチップ・トランジスタ?らしき部品が
飛んでいました。この部品、ピン数は5pin、刻印は「101 7C」と詳細は不明。
通常のトランジスタは3pin(4pin)なので、特殊なICなのかも知れません。

という訳で、このコンバーター自体簡単には直せそうもないので、
代替で2つの電圧を作らなければなりません。4V だけなら容易ですが、
8V の昇圧が厄介。しかもこの小スペースに収めるのは至難の業です。

最悪、電池駆動を諦めて、そのスペースに収めるしか無さそうです。

SONY CDP-555ESJ修理2022年03月28日 22:50

CDP-555ESJ
古くなると色々と起こります。
このデッキ、トレーの開閉がうまく出来ず、ベルトかな?と思い交換しました。
しかし症状は直らず、よく見るとトレーが閉まってもモーターは回ったまま?
スイッチやセンサーの故障かと思いきや、またしてもコンデンサーが原因でした。

写真はドライブメカの下にあるサーボ系の基板。
コンデンサの液漏れで基板が腐食し、断線を引き起こしていました。
スルーホール(基板パターンの表裏が繋がる所)が錆びて真っ黒です。
矢印の辺りに数か所発生していました。

中央にあるのが液漏れを起こしていたコンデンサです。
メモリー用に、大容量(1F)コンデンサを積んでいました。
(この機種はディスクごとにタイトル入れたり、音量設定をメモリー出来ました)

この時代のメモリー(SRAM)はバックアップ用の電源が必要で、その為に大容量
コンデンサやニカド電池、リチウム電池などがよく使われていました。
これが厄介者で、古くなると液漏れを起こし周囲の部品を駄目にしてしまいます。

やはり、電池類には注意が必要です!

ちなみにトレー駆動用のベルトですが、メーカー物は特殊なサイズが多いです。
ソニー製品では大抵(φ40、1.6T)の物で賄えます(このサイズしか入手出来ない)

東芝 Libretto20の修理2021年07月25日 20:15

Libretto20
このPCも随分と古くなりました。小型(横幅21cm)でWindows95が使えたので
気楽に持ち運んで使っていました。
久しぶりに押入れから出してみました。が、こ、これもビネガーが・・・
真ん中が少しガビガビです。嫌ですねぇ。

電源を入れてみました。入りましたがHDDから異音が・・・ 画面は映りません。
ハードディスクが駄目の様で、外して再度電源を入れるも・・・ 映りません。
予備のハードディスク(OSなし)に交換して、電源を入れると・・・ 映りました!

このPC、かなり曲者で、HDDを認識しないとBIOSすら起動しない様です。
マザーが壊れたと思ってしまいます。東芝製は全部こうなのでしょうか?

メーカー製のPCは、色々と仕掛け? が有りますね。
VAIO何かは内蔵バッテリー(BIOS設定やカレンダー保持用)が切れると、やはり
起動しなくなります。

内蔵バッテリーといえば・・・
古くなると切れて使えなくなるどころか、液漏れを起こす危険性が有ります。
古いPCで、カレンダー保持など必要ない場合は、外すことをお勧めします。

このLibrettoにも有りました(写真、真ん中の緑色の部分)
幸い、バッテリーのコネクタ部分が腐食していただけでした。危ない危ない!

乾電池も含め、電池には気を付けましょう!